株式投資

株式

株式は、株式会社が資金調達のために発行する証券のこと。

株式の取引単位のことを単元株といい、株式の売買は単元株で行われる。


平成26年4月1日から、東京証券取引所の1単元は100株に統一された。

株主

株主は、株式を購入した人のこと。次のような権利がある。


議決権 会社の経営に参加する権利のこと。経営参加権ともいう。
剰余金分配請求権 会社が獲得した利益の分配を受ける権利のこと。会社が獲得した利益のことを剰余金という。
残余財産分配請求権 会社が解散した場合、持ち株数に応じて残った財産の分配を受ける権利のこと。

株式の取引

株式の取引は証券取引所で行われる。

国内の証券取引所は東京名古屋福岡にある。 東京証券取引所と名古屋証券取引所には、大企業が上場する1部と、中小企業が上場する2部があるよ。


東京証券取引所には、新興企業が上場するマザーズジャスダックもある。

平成25年に、東京証券取引所大阪証券取引所が合併し、日本取引所グループになった。

得意分野は、東京証券取引所が現物株で、大阪証券取引所はデリバティブだった。

日本取引所グループへの合併は、お互いの得意分野を活かすことを目的に行われたよ。

株式の注文方法

証券取引所に上場している株式の注文方法には、次のようなものがある。




指値注文

指値注文


売買価格を指定して注文するもの。

例えば、A社の株をいくらでいくつ買うといったように注文をする。



成行注文

成行注文


売買価格を指定しないで注文するもの。

例えば、A社の株をいくらでも良いのでいくつ買うといったように注文をする。

株式の売買ルール

証券取引所を通じて売買する場合、次のようなルールがある。




成行注文優先の原則

成行注文優先の原則


指値注文より成行注文の方が優先される。


価格優先の原則

価格優先の原則


同一銘柄で複数の売り指値注文がある場合、最も低い価格が優先される。

また、同一銘柄で複数の買い指値注文がある場合、最も高い価格が優先される


時間優先の原則

時間優先の原則


同一銘柄で同条件で複数の注文がある場合、時間の早い注文が優先される。


この3つのルールで行われる取引をオークション方式という。



株式の用語

その他にも、株式には次のような用語がある。


値幅制限

株価が急騰または暴落することを防ぐために、株価の1日の値幅を制限するもの。

値幅の限界まで上昇することをストップ高、値幅の限界まで下落することをストップ安という。


日本の証券取引所には値幅制限があるが、ニューヨーク証券取引所や香港証券取引所には値幅制限がない

立会外取引
証券取引所で行われる時間外取引のこと。

立会時間は、通常の取引が行われる時間帯のこと。

証券保管振替機構(ほふり)

平成21年、上場株式の株券はペーパレス化され、証券保管振替機構(ほふり)で電子的に管理されるようになった。

電子化される前は、株券を購入した株主は、株主名簿の名義書換えをする必要があった。

電子化された後は、その必要はなくなったよ。

約定日

株式の売買が成立した日を約定日という。約定日を含めて、3営業日目に決済が行われる。

1/1(月)が約定日の場合、1/4(木)に決済が行われる。

1/5(金)が約定日の場合、平日に祝日がなければ、1/10(水)に決済が行われる。

1/5(金)が約定日で、1/8(月)が祝日の場合、1/11(木)に決済が行われる。

信用取引

信用取引は、証券会社に一定の委託保証金を預けて、株式の購入資金を借り入れて、株式の売買を行うこと。 自分の資金を担保に、証券会社からお金を借りて株式投資を行うよ。

例えば、委託保証率が30%で、1,000万円の買建てを行う場合、委託保証金は次のようにして求めることができる。

委託保証金 = 1,000万円 × 30% = 300万円


委託保証金が最低保証金維持率を保つために必要な額を下回る場合、追加の保証金が必要になる。これを追証という。

最低保証金維持率は、証券会社が損失を被らないように設定された、最低の保証金の比率のこと。

信用取引の種類

信用取引には、次のような種類がある。




制度信用取引

制度信用取引


証券取引所の規則に基づいて行われるもの。

決済期限は最長で6か月となる。


一般信用取引

一般信用取引


投資家と証券会社の合意に基づいて行われるもの。

決済期限は無期限にすることもできる。

信用取引の返済

信用取引は、証券会社から資金を借りて取引を行うため返済する必要がある。

返済方法には、次のようなものがある。


返済方法 信用買いの場合 信用売りの場合
反対売買による差金決済 反対売買(売り)を行い、差金だけを決済する。

損益 = 売却代金 – 買建金額
反対売買(買い)を行い、差金だけを決済する。

損益 = 売建代金 – 買戻金額
現物株を介した返済 株式を売却しないで、証券会社から借りたお金だけを返済し、株式を受け取る(現引き) 信用売りした株式と同じ株式を渡して、売建金額を受け取る(現渡し)

信用買いは、証券会社に委託保証金を預けて、それを担保に資金を借りて、株式を購入すること。

信用売りは、証券会社に委託保証金を預けて、それを担保に株式を借りて、株式を売却すること。株価が下落することを見込んで行われる。

株式ミニ投資・株式累積投資

単元株未満で取引を行う方法には、次のようなものがあるよ。




株式ミニ投資

株式ミニ投資


1単元の10分の1の単位で株式を売買する。

取引単位が1株の銘柄ではできない。

指値注文はできない。


株式累積投資

株式累積投資


毎月一定額ずつ積立方式で株式を購入する。

この買い方をドル・コスト平均法という。

指値注文はできない。

ドル・コスト平均法

ドル・コスト平均法は、株式を定期的に一定額購入すること。

一定額ずつ購入するので、価格が高い時は少ししか購入できないけれど、価格が低い時は多く購入できる。

これを長期的に行うと、単価が安くなる効果があるよ。

株価の指標

株価の動きを見るための指標には、次のようなものがある。


日経平均株価 東京証券取引所の一部に上場している銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価を平均したもの。日経225ともいう。
東証株価指数 東京証券取引所の一部に上場している全銘柄の時価総額を指数化したもの。TOPIXともいう。
JPX日経
インデックス400
東京証券取引の全体から、資本の効率的な活用や投資家を意識した経営など一定の条件を満たした、投資家にとって魅力が高い400社を集めたもの。JPX日経400ともいう。
売買高 各証券取引所で売買契約が成立した株式の総額のこと。

株式投資の指標

株式投資を行う際の判断基準になる指標には、次のようなものがある。


POINT

01

株価収益率(PER:Price Earnings Ratio)


株価が1株当たり純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍になっているかを表すもの。

PERが低い銘柄は割安、高い銘柄は割高と判断できるよ。

PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益

POINT

02

株価純資産倍率(PBR:Price Book-value Ratio)


株価が1株当たり純資産(BPS:Book value Per Share)の何倍になっているかを表すもの。

PBRが低い銘柄は割安、高い銘柄は割高と判断できるよ。

PER = 株価 ÷ 1株当たり純資産

POINT

03

自己資本利益率(ROE:Return On Equity)


自己資本を使って、どれだけの利益が得られたかを表すもの。

ROEが高い銘柄は、効率的に自己資本を利用できているよ。

ROE = 税引後当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

POINT

04

配当利回り


投資額に対する配当金の割合を表すもの。

配当利回りが高い銘柄ほど、投資家にとって魅力的だよ。

配当利回り = 1株当たり配当金 ÷ 株価 × 100

POINT

05

配当性向


純資産に対する配当金の割合を表すもの。

配当性向が高い銘柄ほど、多くの配当金を支払っているよ。

配当性向 = 配当金総額 ÷ 税引後当期純利益 × 100

POINT

06

資本総回転率


総資本の運用効率を表すもの。

資本総回転率が高い銘柄ほど、効率的に資本を利用できているよ。

総資本回転率 = 売上高 ÷ 総資本 × 100

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